川崎市、ダイワハウス 羽田空港対岸の新産業開発拠点が完成

大和ハウス工業と川崎市は、2023年11月14日、ライフサイエンス・環境分野での世界最先端の研究開発から新産業を創出する、国際戦略拠点キングスカイフロントの「殿町プロジェクト」が完成したと発表した。研究施設4棟とホテルからなる複合開発で、2014年に着手したものだ。

キングスカイフロントは、多摩川をはさんで羽田空港に近接した川崎市殿町地区内に位置している。いすゞ自動車川崎工場跡地の約40万平方メートルの敷地に、ライフサイエンス・環境分野における研究開発から新産業を創出する「国際戦略拠点」として整備し、健康・医療・福祉・環境分野の企業や研究機関が進出している。2022年3月に、キングスカイフロントと羽田空港をつなぐ新しい橋「多摩川スカイブリッジ」が開通したことで、羽田空港(第3ターミナル)から車で約5分という交通利便性も獲得した。

このうち「殿町プロジェクト」は、大和ハウス工業が川崎市と連携し、「賑わい・交流機能」の創出をテーマに、約4万6000平方メートルの敷地に研究施設4棟とホテルを建設した。2023年11月7日に、4棟目の研究施設「Research Gate Building-TONOMACHI 4-」が竣工、プロジェクトの完成に至った。これらの研究施設は、大学や製薬企業ほかライフサイエンス関連企業の研究拠点として利用されており、また「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」は、世界で初めて使用済みプラスチック由来低炭素水素とバイオエネルギーを使って、施設運営のための電力の二酸化炭素排出量削減を実現している。

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