AIエージェント到来 活用すべき利点と注意点

※本記事は『THE CONVERSATION』に2025年7月27日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています。

AI

生成AIは第3フェーズに突入しつつある。最初はチャットボット、続いてアシスタントが登場。そして今、エージェントを目にするようになってきた。エージェントとは、より大きな自律性を目指し、「チーム」で働いたり、ツールを使って複雑なタスクを遂行したりするシステムである。

最新の注目製品は、米OpenAIのChatGPTエージェントである。これは既存の2つの製品(OperatorとDeep Research)を統合したもので、開発者によると「考え、行動する」システムとされている。

こうした新しいシステムは、従来のAIツールからのステップアップを意味する。どのように動作し何ができるのか、そしてどのような欠点やリスクがあるのかを知ることが、急速に不可欠になってきた。

チャットボットからエージェントへ

ChatGPTは2022年11月にチャットボットの時代を切り開いたが、その絶大な人気にもかかわらず、会話形式のインターフェースによって、この技術によってできることは制限されていた。

次に登場したのがAIアシスタント、あるいはCopilotである。これらは生成AIチャットボットを支える大規模言語モデル(LLM)をベースに構築されたシステムだが、人間の指示と監督の下でタスクを遂行するように設計されている。

エージェントはさらに一歩進んだ存在である。自律性の程度はさまざまだが、推論や記憶といったより高度な能力を備え、(単にタスクを完了させるだけでなく)ある目標を追求するように設計されている。

複数のAIエージェント・システムが協働し互いにコミュニケーションを取りながら、計画を立て、スケジュールを組み、判断し、調整を行い、複雑な問題を解くことが可能になるかもしれない。

エージェントは「ツールユーザー」でもある。つまり、専門的なタスクのために、ウェブブラウザやスプレッドシート、決済システムといったソフトウェアツールを呼び出して使えるのだ。

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