みずほ銀 オープンイノベーション型事業開発に戦略転換を発表

みずほ銀行とBlue Lab(東京都千代田区)は2025年12月4日、オープンイノベーション型事業開発の取り組みを開始すると発表した。シード・アーリー段階のスタートアップを中心に投資する「Blue Lab 1号投資事業有限責任組合(Blue Lab Fund)」を新設する。

みずほ銀行にとっては事業開発戦略の大きな転換となる。同社はこれまで、自社で新規事業開発を実施してきたが、創出のスピードや事業化後のスケール拡大が課題となっていた。そこで、スタートアップをはじめとする多様なパートナーとの連携によるオープンイノベーション型への転換を決めた。

これに伴い、Blue Labは12月1日付でみずほ銀行の100%子会社となり、ファンドの運営会社として投資業務に専念する。代表取締役には中馬和彦氏が就任。Blue Lab Fundは存続期間10年、投資期間5年で、12月中に設立予定だ。みずほ銀行内には「事業共創部」を新設し、事業開発を専門に推進する体制を整備した。

みずほ銀は幅広いネットワークと投資先を含むパートナーとの連携を加速させ、銀行・信託・証券を含めたグループ各社のソリューションを活用した総合的な支援を提供する方針。スタートアップに対する早期からの資本参画や支援に加え、自らも主体的に参画し、その成長を推進する考えだ。