岡山県西粟倉村 民間と競合出資で新電力会社を設立

岡山県西粟倉村は2023年5月19日、民間企業との共同出資による新電力会社「西粟倉百年の森林でんき」を設立したと発表した。村内の豊かな自然が生み出す自然エネルギーを電力として活用し、村内で循環するシステムを構築する。 

西粟倉百年の森林でんきは資本金2000万円で設立、西粟倉村のほか三ッ輪ホールディングス、ちゅうぎんエナジー、テクノ矢崎が出資する。 

メイン事業は村内の公共施設を対象としたオンサイトPPA(屋根貸し太陽光発電)による電力販売。このほか村営の再エネ施設(水力発電所、バイオマス発電所および熱供給ボイラ)の運営管理や、電力をふるさと納税の返礼品として活用する企業のサポート業務などにも取り組み、再生可能エネルギーに特化した技術やノウハウの提供を通して、村内の経済循環と脱炭素化の推進を目指す。 

村内公共施設への太陽光パネル設置完了後は、村内事業者や一般家庭を対象にPPA事業を拡充し、将来的には村外へのノウハウ提供も行う方針。また、太陽光だけでなく水力、風力、バイオマスなどの幅広い自然エネルギーを活用し、発電・省エネなどの新たなソリューションの創出も目指す。

西粟倉百年の森林でんき会見2305

設立会見の模様