鈴廣かまぼこの「ぷちかま チーズ」、ウェルネスフードアワード2026で金賞 魚たんぱくのおやつを提案
鈴廣かまぼこ株式会社(神奈川県小田原市)の「ぷちかま チーズ」が、第9回ウェルネスフードアワード2026のOYATSU部門で金賞を受賞した。最終審査・授賞式は2026年8月5日に行われた。ウェルネスフードアワードは、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上に資する食品や食品素材を対象とする賞で、「独自性・ストーリー性」「おいしさ・食べやすさ」「科学的根拠」「安全性」などの観点から審査される。
同社は魚や塩、水、調味料といった天然素材を用い、素材本来の味わいを大切にした商品づくりを続けてきた。今回受賞した「ぷちかま チーズ」は、タラとグチのすり身を配合した「もちつる」とした食感に、クリームチーズ、ゴーダ、パルメザン、エメンタールの4種のチーズをブレンドした一口サイズの練り製品である。1粒あたり約1.6gのたんぱく質を含み、9個入りで計14.4gを摂取できる。個包装で持ち運びやすく、間食でありながら魚由来のたんぱく質を手軽に補える点が評価された。価格は780円(税込843円)で、直営店と公式オンラインショップで販売する。
こうした商品開発を支えるのが、同社が設置する「魚肉たんぱく研究所」である。同研究所では、魚肉たんぱくの血圧上昇抑制作用や抗疲労効果、集中力・知的作業効率の向上といった機能性について研究を重ねている。研究では、練り製品がサラダチキンやゆでたまご(白身)よりも消化速度が速く、消化されやすいことが確認されており、魚由来のたんぱく質を効率よく体に取り入れられると期待されている。今回の受賞商品は、こうした研究の知見を、日常のおやつという身近な形に落とし込んだ製品と位置づけられる。
たんぱく質を手軽に補いたいという需要は、健康志向の高まりを背景に間食の分野にも広がっている。鶏肉や卵、大豆を用いた商品が中心となるなか、魚肉練り製品はこの市場での選択肢の一つとなり得る。今回の金賞受賞は、練り製品が持つ栄養面の特長を「おやつ」という切り口で示した事例といえ、伝統的な食品である「かまぼこ」の用途を、健康づくりに取り入れやすい間食へと広げていく動きを後押しするものとなりそうだ。