農水省ディスカバー農山漁村の宝 函館など30の優良事例を選定
農林水産省と内閣官房は2025年11月18日、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第12回選定において、地域活性化や所得向上に取り組む優良事例30地区を決定した。グランプリには北海道函館市の一般社団法人Local Revolutionの「地域に愛ある革命を!函館に新たな食産業・食文化を創る挑戦!」が選ばれた。12月19日に農林水産省で選定証授与式を開催する。
優秀賞はビジネス・イノベーション部門では、静岡県西伊豆町のウミゴー「デジタルで拓く、持続可能な漁村の未来。」、鳥取県琴浦町の大山乳業農業協同組合「鳥取発!未利用資源で酪農家をサポート」が受賞。
コミュニティ・地産地消部門では、三重県鳥羽市・志摩市の海女振興協議会「海女さんはすごい」、長崎県東彼杵町の彼杵おもしろ河川団「私達は、自然の中の生物の一員である」が選ばれた。個人部門は茨城県鉾田市の深作勝己氏「農家として最高に美味しい野菜を作り続ける」が受賞した。
優良事例30地区には高校生の活動も選ばれている。宮城県農業高等学校の「失敗から生まれた肥料革命~高校生が変えた農業の常識」、東洋大学附属姫路高等学校地域活性部の「高校生がまちづくり、後継者をつくろう!」、高知農業高等学校の「畜産農家を救えプロジェクト」など、次世代による農業・地域振興の取り組みが評価された。
この他、徳島県美馬市・三好市などの一般社団法人そらの郷「世界農業遺産を活用した農山村の活性化」、三重県明和町の「神都の祈り」産学官連携日本酒プロジェクト、石川県能美市の福岡富士子氏による「ジビエで備える、ジビエで守る、わたしたちのふるさと」など、地域資源を活用した多様な取り組みが選定された。
ディスカバー農山漁村の宝は、地域活性化や所得向上につながる農山漁村の取組事例を表彰するもので、今回が12回目。選定地域の一覧はこちら