三井不動産 YanekaraとカーシェアEVを活用した実証実験を開始

三井不動産は2024年2月5日、EV充放電の遠隔制御に関わるプロダクト開発を行うスタートアップ、Yanekara(千葉県柏市)と共同で、柏の葉エリアにおいてカーシェアリングサービス用電気自動車を利用した実証実験を2024年2月13日より開始すると発表した(月刊事業構想2024年1月号参照)。

今回の実証実験は、三井不動産設立80周年を機に発足した、多様なパートナーと次世代の街づくりに向けた事業を共創する「未来特区プロジェクト」の取り組みの一環。今後のEVの社会普及を見据え、カーシェアEVへスマート充電を導入し、効率的な電気利用と卸電力市場および需給調整市場における経済性の検証を行う。また、それにより得られるデータを活用し、今後のEV充電設備の拡充拡張、V2G事業化を目指す。

具体的には、柏の葉スマートシティにおいて、三井不動産グループが運用するカーシェアEV車両2台に対し、Yanekaraの開発するスマート充電器「YaneCube」を設置し、充電を行う。「YaneCube」の導入により、「市場連動型」電力プランにおいて電力単価が安い時間帯に充電ができるようになり、カーシェアリングにおけるEVの効率的な電力利用を目指すほか、年間を通じて得られたEV利用と充電のデータを基に、2026年度以降に見込まれる需給調整市場への参入を見据えた事業性の検証等を行う。


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