DG 売上予測に基づく資金調達サービス提供開始

デジタルガレージ(DG)は、中小事業者向けの資金調達サービス「クイックマネー」を開始すると2023年1月24日に発表した。中小事業者が急に資金が必要になったときや、閑散期・繁忙期前の経費の支払いなどに用いることができる。

新サービスは、DGの子会社で決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジーが提供する決済サービスの加盟店に、招待制で提供する。DGとカカクコム、KDDIの3社が運営するオープンイノベーション型の研究組織「DG Lab」が開発した「売上予測AIモデル」により、将来の加盟店売上(将来発生する予定の債権)を予測し、その一部をDGが買い取る。原則、決算書などの追加の審査資料の提出が不要で、最短5営業日で資金調達が可能になる。売却した債権は、毎月の加盟店の決済売上から一定率(譲渡率)を差し引くことで精算していく。

オンラインでの販売を主軸とするEC企業や、サブスクリプションを運営する事業者は将来の売上の予測が立てやすいことから、海外ではこのような企業向けに短時間で運転資金を提供する金融サービスが増加している(月刊事業構想2022年12月号)。DGでは、B2B向けフィンテック金融サービスの第1弾として、銀行振込の請求書をクレジットカード払いに切り替えることで実質的な支払い期日を繰延する「DGFT請求書カード払い」を提供してきた。「クイックマネー」はそれに続く2つ目のサービスだ。