空の移動革命に向けた官民協議会 空飛ぶクルマ実現への24年度検討項目公開

空の移動革命に向けた官民協議会は、2024年4月23日に会合を開催し、今年度の検討項目や取組についてを確認した。同官民協議会の2023年度の成果として、大阪・関西万博での空飛ぶクルマの実現に必要な制度整備の完了や、空飛ぶクルマの運用概念(ConOps)の「第1版改訂A」の取りまとめがある。なお、このうち万博での交通管理については、「大阪・関西万博 空飛ぶクルマ交通管理調整会議」により、3月に万博交通管理ルール「大阪・関西万博における空飛ぶクルマの交通管理について」中間とりまとめが公表されている。

2024年度の検討内容については、まず空飛ぶクルマの制度整備で、2025年度の大阪・関西万博に向けたもののフォローアップを実施する。また、将来導入される可能性のある多様な機体・高度な運航(自立・自動運航可能な機体による運航など)のための制度の検討を実施する。操縦者なしで荷物を運ぶ「無操縦者航空機」による荷物輸送などの事業の実現に向けて、2023年度に抽出された課題などについての検討も行う。

さらに、検討のための新しい組織として、交通管理タスクフォース(TF)(仮称)を運航安全基準ワーキンググループ(WG)の下に新たに設置する。TFでは、万博後の運航拡大も見据えた具体的な交通管理の方法について検討し、その内容はConOpsへ反映していく。