カインズ 2050年二酸化炭素排出実質ゼロ目標を発表
カインズ(月刊事業構想2021年11月号参照)は、2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロ(カーボンゼロ)の実現にむけた目標を策定したと、2021年10月25日に発表した。2025年までに自社店舗・オフィス・倉庫など建屋のカーボンゼロを達成した上で、2050年までにカインズのサプライチェーン全体のカーボンゼロを達成する。あわせて、カインズのある地域の二酸化炭素の排出ゼロ達成にも貢献することを目指す。
まずは2025年の中間目標の達成に向けて、自社店舗への太陽光パネル設置を進めると共に、再生可能エネルギーの外部調達に取り組む。電気自動車(EV)の充電設備の設置も順次拡大していく予定だ。
今回の目標策定は、10月に発表した「くみまち」構想の具体策第1弾となる。同構想は、カインズの店舗やそこで働く人々(従業員)がハブとなり、地域における困りごとや関心、ニーズに耳を傾け、くらしに携わる様々なステークホルダーと協働/共創することで、人々が自立し、共に楽しみ、助け合える、「一人ひとりが主役になれる「まち」(≒地域社会)」の実現を目指す、というもの。企業理念を具体化するもので、「環境」「まちづくり」「福祉」など15の課題を分類し、対応する3つの共創価値を提示した。