ブラジルでのX(旧Twitter)禁止 追随する他国が出てくる可能性も
(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年9月2日付で掲載された記事を許可を得て掲載しています。)

世界で5番目に多いインターネットユーザーを抱えるブラジルの当局は、ソーシャルメディアプラットフォーム「X」(旧Twitter)を禁止し、同国内からの接続をブロックした。
この禁止措置は2024年8月30日に発効された(※編集注:9月18日時点で、X側の対応で一時的に再度利用可能になっている)。この措置の背景には、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏とブラジルの最高裁判所裁判官であるアレシャンドレ・デ・モラエス氏との間で長年続いてきた争いがある。デ・モラエス氏は以前、Xに対して極右ユーザーのアカウントをブロックするよう命じていた。
この禁止に対し、マスク氏は激しく反発している。彼はデ・モラエス氏を「偽の裁判官」と非難し、「ブラジルの抑圧的な体制は、国民が真実を知ることを恐れており、それを試みる者を破産させようとしている」と主張している。
個人攻撃はさておき、この禁止措置は、ブラジル当局がもはやテクノロジー大手による国内法の無視を容認しない姿勢を示している。他国もこれに追随するのだろうか?

ブラジルがXを禁止した背景
ブラジルは突然Xを禁止したわけではない。
2020年から2023年にかけて、ブラジル最高裁判所はソーシャルメディアプラットフォームに関連する3つの主要な刑事捜査を開始した。
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