EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2025ジャパン、日本代表にくら寿司・田中邦彦代表取締役社長選出

EY Japanは2025年12月9日、起業家表彰制度「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2025 ジャパン」(以下、EOY 2025 Japan)の表彰式をザ・リッツ・カールトン東京で開催した。本年度の日本代表(EY Entrepreneur Of The Year 2025 Japan)には、Master & Family Business Leader部門の大賞を受賞した、くら寿司株式会社 代表取締役社長の田中邦彦氏が選出された。

歴代の日本代表とくら寿司株式会社 代表取締役社長の田中邦彦氏(写真中央)

田中氏は2026年6月(予定)にモナコ公国で開催される世界大会「EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2026」に日本代表として出場する。日本代表の世界大会優勝は過去に例がなく、初の快挙への期待がかかる。田中氏は「日本の伝統的な食文化のすばらしさを世界大会でアピールしていきたい」と意気込みを語った。

各部門の大賞および審査員特別賞

2025年のEOY Japanは、全国から選出された候補者の中から、Long-term value(長期的価値)の創出につながる「Impact(影響力)」「Entrepreneurial spirit(アントレプレナー精神)」「Growth(成長)」「Purpose(パーパス)」の4項目を基準に審査が行われた。業界や市場を代表する存在として社会に長期的価値をもたらし続けるアントレプレナーに贈られる「Master & Family Business Leader 部門」の大賞は、日本代表にも選出された、くら寿司株式会社 代表取締役社長の田中邦彦氏が受賞した。

事業を成功に導き、革新的な技術やビジネスモデルで注目を集め、更なる成長が期待される「Exceptional Growth 部門」の大賞には、株式会社PKSHA Technology 代表取締役の上野山勝也氏が選ばれた。

また、地域での実績を挙げ、新たな価値創出により日本や世界へ影響を及ぼしている「Regional Vitalization Leader 部門」の大賞は、株式会社オーレックホールディングス 代表取締役社長の今村健二氏が受賞した。

さらに、社会課題の解決や特定の領域において特筆すべき貢献や影響力を発揮したアントレプレナーに贈られる「審査員特別賞」には、株式会社ミライロ 代表取締役社長の垣内俊哉氏が選出された。

事業構想大学院大学修了生・山翠舎の山上浩明代表取締役社長がノミネート

本大会の「Regional Vitalization Leader 部門」には、事業構想大学院大学の修了生である株式会社山翠舎 代表取締役の山上浩明氏もノミネートされた。山上氏が率いる山翠舎は、古民家から調達した古木(こぼく)の買取・販売から設計・加工・施工までを一貫して手がけ、古木を活用した空間づくりを展開している。山上氏は地域社会に貢献するアントレプレナーとして、全国7地区から選出されたファイナリストの一人に名を連ねた。

株式会社 山翠舎 代表取締役の山上浩明氏(株式会社 山翠舎提供)

EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーについて

EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、1986年に米国で創設された起業家表彰制度である。現在では約80の国と地域で開催されており、日本のアントレプレナーを国際的なステージに輩出する唯一のアントレプレナー表彰制度として知られる。日本大会(EOY Japan)は今年で25年目を迎え、これまでに約300名のアントレプレナーを表彰。歴代受賞者によるコミュニティ構築や次世代アントレプレナーの輩出支援も推進している。