アシックス、ORPHE、セルソース 膝関節症治療に役立つ靴の研究を開始

アシックス(神戸市中央区、関連記事)とスマートシューズを開発するORPHE(2021年7月にno new folk studioから社名変更、東京都渋谷区)、再生医療関連事業のセルソース(東京都渋谷区)は、スマートシューズを用いた医療分野での共同研究を開始することに合意した。2021年11月16日に発表した。

まずは、膝の痛みや歩行困難などで日常生活に支障をきたす恐れのある「変形性膝関節症」の改善に向け、治療を行う患者の歩容を定量化することを目的とした共同研究を実施する。共同研究では、セルソースの提携医療機関で再生医療などの治療を行う変形性膝関節症の患者がセンサ内蔵シューズを履き、センサを通じて得られた歩容データをアプリケーションで記録・分析する。シューズはアシックスとORPHEが共同開発したランニングスマートシューズ「EVORIDE ORPHE」をベースに新たに開発するもので、履いて歩くだけで患者のストライドやピッチ、接地の角度や着地衝撃などを計測することができる。

今後、再生医療などによる治療と、歩容データのフィードバックを活用したリハビリを組み合わせた治療法の可能性も検討する考えだ。将来的には医療機関と連携し、患者の歩容データから運動機能に障害が現れる兆候を予測するなど、予防医療の分野につなげることも視野に入れている。

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