ニッコー 捨てられる陶磁器をリサイクルした肥料を商品化
陶磁器メーカーのニッコー(石川県白山市)は、陶磁器(ボーンチャイナ)を肥料にリサイクルする技術を確立し、農林水産省より2022年2月10日に肥料として認定された「BONEARTH」を商品化した。2022年3月11日に発表した。
ニッコーが提供するボーンチャイナ製食器(NIKKO FINE BONE CHINA)は、陶磁器の原料である石、粘土に加え、リン酸三カルシウムを約50%含めている。そのリサイクルで作られる「BONEARTH」は、臭いもなく、長期保存でき安全・清潔なリン酸肥料。水に溶けないので、長期間肥料効果が持続し、河川流出もしにくく、環境にやさしい商品となっている。
「BONEARTH」は、石川県立大学とニッコーが共同研究を行い開発した。まず、第一段階として工場での生産過程で生じる規格外品から、リサイクル肥料「BONEARTH」を製造し、2022年4月より販売を開始する。第二段階として、サブスクを含むホテル・レストランで使用された自社品の回収に取り組み、第三段階では、他社品を含め広く回収し「BONEARTH」以外のリサイクル商品の製造販売を行い、より多くの食器の循環を目指す考えだ。