ウミトロン、ENEOS 資本業務提携で藻類養殖の共同研究を始動
シンガポールのUMITRON社(ウミトロン)は、ENEOSホールディングスと資本業務提携を開始したことを、2022年2月24日に発表した。ENEOSは100%子会社であるENEOSイノベーションパートナーを通じて資本参画する。
ウミトロンは、世界で成長を続ける水産養殖にテクノロジーを用いることで、将来人類が直面する食料問題と環境問題の解決に取り組むスタートアップ企業。シンガポールと日本に拠点を持ち、IoTやAI、衛星リモートセンシングをはじめとした技術を用い、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発している。
今回の資本業務提携により、ウミトロンは、ENEOSが研究してきたブルーカーボン領域でのノウハウの共有や、ブルーカーボンのクレジット化のサポートなどを得る。二酸化炭素を固定化する新たな水産養殖分野としてブルーカーボン事業の共同研究を進めていく。
ブルーカーボンとは、藻場・浅場などの海洋生態系に取り込まれ、隔離・貯留される炭素のことで、2009年に国連環境計画が報告書「ブルーカーボン」にて、二酸化炭素吸収源としての可能性を掲示し、注目を集めている。