アスタミューゼ「CEレポートシリーズ」の提供を開始 循環経済の戦略策定を支援

アスタミューゼ株式会社(千代田区)は、自然資本や生物多様性の回復・再生を目指す「サーキュラーエコノミー(Circular Economy)」に関する網羅的な技術・市場分析をまとめた「サーキュラーエコノミー(CE)レポート」シリーズの提供を開始した。

本シリーズは、循環経済の実現に不可欠な8つの重要素材領域を対象に、「CE俯瞰レポート」と「素材別CEレポート(全8種)」の2層構造で構成。「CE俯瞰レポート」は、サーキュラーエコノミー全体像を俯瞰し、8素材にわたる技術動向とイノベーション投資の流れを網羅的に把握できるレポートで、循環経済への取り組みを検討する経営層・事業企画部門に最適な入門編として設計されている。


素材別CEレポートは、各素材領域に特化し、延命・再利用・再生の3つの循環戦略ごとに技術を分類したうえで、主要プレーヤーと技術競争力を定量的に分析する詳細版レポートで、素材メーカー、製品メーカーのR&D部門・技術企画部門における具体的な戦略立案に資する。2つのレポートを通して、世界中の技術・特許・研究・投資動向等の7億件超の無形資産データにもとづき、サーキュラーエコノミー領域における包括的な技術・市場分析、サーキュラーエコノミー実現に向けた技術開発の現在地と将来展望を定量的に可視化する。


対象となる重要素材は、物質資源系として、「金属: 貴金属、鉄鋼、非鉄金属、レアアース等」、「電子機器・電子部品: PCB、半導体、磁性材料、レアメタル含有部品」「化成品(プラスチック等): プラスチック、樹脂、ゴム、化学繊維」、「非金属無機材料: セメント、ガラス、セラミックス、鉱物」、「生物資源: 植物資源(木材、農作物)、動物資源(皮革、毛、骨等)、遺伝資源(種子、苗、微生物等)」。環境資源系として、「水: 工業用水リサイクル、中水道、水浄化、海水淡水化」、「CO2: 空気回収、産業排出ガス処理、CO2の再利用・貯蔵」、「廃棄物・リサイクル材: 分別・処理インフラ、IoT/AIによる最適化、リサイクル材の品質保証」の8つ。

サーキュラーエコノミーへの取り組みが企業価値に直結する経営課題となる中、循環経済の実現には素材特性に応じた多様な技術アプローチが必要であり、「自社の技術・製品がどの領域で優位性を発揮できるか」「どの技術領域に投資すべきか」の見極めと判断が重要になってきている。この課題に対し、アスタミューゼは、世界最大級のイノベーションデータベース(特許・論文・投資・助成金等)を基盤に、国内大手企業の新規事業・R&D戦略策定を支援してきた実績を踏まえて、サーキュラーエコノミー領域における包括的な技術・市場分析を実現した。