我が国最大の問題は人口減少 人口戦略本部を設置
2025年11月18日、第1回人口戦略本部が開催された。本部長を務める高市早苗内閣総理大臣は、「我が国最大の問題は人口減少であるとの認識に立ち、人口減少対策を総合的に推進するため、人口戦略本部を設置しました」と述べた。
人口戦略本部では、若者や女性を含む誰もが、自ら選んだ地域で住み続けられる社会を実現することを目標とする。このために地域に必要な社会保障サービスの維持、少子化対策、安心して働き・暮らせる地方の生活環境の創生、付加価値創出型の新しい地方経済の創生、外国人材との共生など推進する。
同本部の副本部長は内閣官房長官と全世代型社会保障改革担当大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)が務める。第1回の戦略本部の議論に基づき、城内実・全世代型社会保障改革担当大臣は、給付と負担の在り方の見直しを含めた社会保障改革を進める。
こども政策担当大臣の黄川田仁志氏は、少子化・人口減少のトレンドの反転に向けて、こども・子育て支援加速化プランに基づき、子育て支援に係る各種施策を実行に移すとともに、将来的な更なる少子化対策の在り方を検討する。黄川田氏はまた、地域未来戦略担当大臣として、地域ごとの産業クラスターの戦略的形成を始めとする地方経済の再生と成長を実現するため、年内に総合戦略をとりまとめる。同時に、人口減少に対応した地方自治の在り方を模索していく。
松本尚・デジタル行財政改革担当大臣は、人口が減少する中でも、医療、子育て、交通、上下水道、行政含む公共部門の必要なサービスの維持・向上が可能となるDX施策を推進する。外国人との秩序ある共生社会推進担当大臣の小野田紀美氏は、外国人の受入れの基本的な在り方に関する基礎的な調査・検討を行う体制の構築を目指していく。