経産省 脱炭素ファイナンスでJERA、東京ガスの事業をモデル選定
経済産業省は、トランジション・ファイナンスの普及のため、電力分野とガス分野でそれぞれ初のモデル事例を2件選定した。2022年2月14日に発表した。脱炭素化のための移行(トランジション)資金を円滑に供給することを目的とした取組の一環だ。
今回選ばれたのはJERA、東京ガスが調達を予定しているトランジション・ボンド。JERAは火力発電における化石燃料とアンモニア・水素の混焼実証、既存の非効率な火力発電所の廃止に関する支出を、東京ガスは天然ガスへの燃料転換、ガス体エネルギーの脱炭素化への取組などを候補としている。
二酸化炭素の排出が多い産業が、脱炭素化を着実に進めるためには、移行のための資金が必要だ。今回の事例は、移行への資金供給を促進するために経産省、環境省、金融庁が2021年5月に策定した「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」への適合が確認されている。