道東SDGs協議会 明治グループ、別海町と脱炭素型酪農乳業の研究会設立

道東SDGs協議会(北海道野付郡別海町)は2023年8月22日、北海道庁が北海道農業の脱炭素化を進める「北海道カーボンファーミング推進協議体」の発足に合わせ、明治ホールディングスおよび明治、生乳生産量日本一の別海町とともに、別海町をフィールドとする「道東カーボンファーミング研究会」を設立したと発表した。温暖化ガスの削減につながる脱炭素型酪農法として「カーボンファーミング」の評価・研究・実践を目的とするもので、地域社会、地域市民、乳業メーカーが連携する日本初の取組となる。

初年度となる2023年度はカーボンファーミングの展開に向けた準備期間と位置づけ、9月より別海町内で土壌分析を行い、現行酪農乳業の炭素貯蓄量を測定する。その結果を踏まえ、地域特性に則った脱炭素型酪農法を考察し、2024年からはカーボンファーミングの試行を目指していく。2026年末にはその知見とカーボンクレジット化により道東エリアそして道内全域、全国の酪農家が実践できる「道東カーボンファーミングモデル」として還元し、日本発信の持続可能な酪農乳業として発信していくことを目指している。

道東SDGs推進協議会は2018年、日本の生乳生産のカギを握る道東エリアで、地域へのSDGsの普及啓発を担う有志が集う任意団体として設立。2023年6月に一般社団法人化している。

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