三菱商事、KDDI、ローソン 資本業務提携、ローソンは非公開化へ

三菱商事とKDDI、ローソンは、2024年2月6日、資本業務提携契約を締結したと発表した。三菱商事とKDDIは、公開買付けによるローソンの非公開化に関する取引に合意。KDDIはローソンに対する公開買付けの実施を予定し、ローソンもこれに合意している。

取引の完了後、三菱商事とKDDIはローソンの議決権を50％ずつ保有し、共同経営パートナーとしてローソンを運営していくことになる。資本業務提携の目的として、「『リアル×デジタル×グリーン』を融合させた新たな生活者価値創出」を掲げており、全国約1万4600店舗のローソンに来店する1日あたり約1000万人の顧客、KDDIが有する約3100万人の利用者とのデジタルの接点を掛け合わせ、「国内有数の生活者接点」に対して各社が有する機能・サービスをつなぐ考えだ。環境負荷の低減など様々な社会課題にも解決策を提示していく。

具体的には、先述のローソン店舗に加え、KDDIのauショップなどの2200の店舗のリアル店舗ネットワークを構築し、ローソンの店舗網拡大や機能強化を行う。auショップでローソンの商品・サービスを取り扱ったり、ローソン店舗でKDDIの商品・サービスを取り扱うことを検討している。

デジタル領域においては、KDDIとローソンが持つ会員情報を連携させた顧客データ基盤の活用により、利用者向けの特典・サービス等を開発して顧客満足度の向上につなげる。またローソンの店舗オペレーションの改善に、KDDIのデジタル技術の知見を活かす。

グリーン領域では、ローソン店舗への太陽光パネルの設置、廃食油を原料としたバイオディーゼル製造や、プラ容器・ペットボトル素材のバイオ系素材への置き換えによるプラスチック利用の削減などを検討している。