第一交通、住商、九電ほか 福岡でEVタクシー導入を開始

第一交通産業と住友商事、住友商事九州、九州電力の4社は、タクシー電動化プロジェクトを開始すると2022年1月18日に発表した。
まずは福岡地区においてEVタクシーを共同で導入する。

第一弾として、福岡市東区の第一交通アイランドシティ営業所において、EVタクシーおよび充電器を導入。福岡での運行を通じて、走行距離などの経済性、充電時間や電池の状態などの性能面、環境負荷などを分析し、EVタクシーに最適な充電・運行マネジメントシステムを構築する。第一交通は、2023年3月までに全国で約100台のEVタクシーの導入を目指す。

タクシーでEV導入が進まない理由として、現在の主流であるLPG車に比べ航続可能距離が短いこと、充電による稼働率の低下、充電ステーションの不足などが挙げられる。4社は、今回の取組で得られるデータから、走行距離、充電時間、経済コスト、環境負荷などを総合的に分析する予定だ。得られたノウハウをもとに充電・運行マネジメント上の課題を克服し、全国のタクシー営業所にEV車の導入を進めていく。将来は再生可能エネルギーの導入や、削減した二酸化炭素のクレジット化にも取り組みたい考えだ。