「音刺激」で認知症ケア目指す 塩野義とピクシーダストが業務提携

塩野義製薬とシオノギヘルスケア、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)の3者は2022年9月21日、音刺激を通じた脳活性化の事業開始に向けて業務提携したと発表した。2023年春に、「音を用いた一般家庭向けプロダクト」の販売開始を目指す。 

塩野義とPxDTは2021年12月から、「生活空間内で、自然五感を刺激することにより長期的な介入を可能とし、認知症ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、新サービスの開発に向けた共同研究を推進。認知症患者の脳は特定のリズム活動(ガンマ波)が弱まっていることに着目し、このガンマ波を強める可能性のある「音」を共同開発した。 

現在、テレビの音や音楽を自然な形で加工して特定のリズムの脳活動を強めるなど、音を通じたサービスの開発に向けたエビデンスの構築を進めている。塩野義とPxDTは、第一弾商品となる「音を用いた一般家庭向けプロダクト」の発売だけでなく、今後は光をはじめとした様々な五感刺激で認知機能にアプローチする研究に取り組んでいく。

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塩野義製薬とシオノギヘルスケア、ピクシーダストテクノロジーズのプロジェクトメンバーら