絵本ナビ 約11億円の資金調達を実施

絵本の情報・通販サイト「絵本ナビ」を運営する絵本ナビ(東京都新宿区)は、約11億円の第三者割当増資を実施したことを、2022年5月10日に発表した。引受先は、既存株主であるSIG Asia Investment, LLLPのほか、新規株主となる日本テレビ放送網、KADOKAWA、講談社、ポプラ社、Spotlight。

絵本ナビは、絵本・児童書ジャンルの情報メディア、Eコマース、デジタルコンテンツ配信のプラットフォームとして、子育てユーザーを中心に年間約2000万人の利用者がある。

調達した資金は、プラットフォームのサービス機能開発に投資する。また、サイトの中立性を保ちながら大手出版社各社との提携によってコンテンツの大幅拡充を図る。さらに、日本テレビとの連携によって映像化や絵本制作を含めたさまざまな取り組みを行う。

今後は、メディア・Eコマースの既存事業に加え、(1)アプリで絵本・児童書・学習まんがなどを読める月額サブスク「絵本ナビプレミアム」、(2)英語の絵本を楽しみながら音声AIで発音練習できる英語学習アプリ「絵本ナビえいご」のコンテンツ配信事業を中心に事業規模を拡大する。また、これらのサービスでの配信を前提としたデジタルでの絵本制作を予定し、既存作品も含めて、海外展開の取り組みを進めていく考えだ。

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