宇宙ロボット開発のGITAI ISS船外での技術実証を発表
宇宙ロボットスタートアップのGITAI(月刊事業構想2021年12月号参照)は2022年7月1日、NASAおよび米国民間宇宙企業のNanoracksと共同で、2023年にISS(国際宇宙ステーション)船外で宇宙用自律ロボットによる技術実証を行うと発表した。
ISSで超小型衛星の放出や科学実験に用いられるエアロックモジュール「ビショップ」の宇宙船外環境にGITAIの1.5m級双腕自律ロボットアームを設置し、宇宙空間での保守・組立・製造作業を自律制御で実証する。
GITAIは2021年にISS船内での宇宙用自律ロボットの技術実証を成功、2022年2月にはJAXAの8m級熱真空チャンバー内での技術実証に成功しており、NASAの技術成熟度レベルであるTRLにおけるLevel 6(地上でのシステムとしての技術成立性の確認)を達成した。今回の技術実証により、TRL Level 7(宇宙空間でのシステムとしての技術成立性の確認)の達成を目指し、将来的に米国民間宇宙ステーション・軌道上サービス提供企業向けの技術提供を推進していく。
GITAIが2023年にISS船外で実施予定の作業の概要