中外製薬 創薬スタートアップ投資へ2億ドルのファンドを構築

中外製薬は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である米国子会社Chugai Venture Fund(CVF)が、ボストンエリアにおいて総額2億ドルのベンチャーファンドの体制を構築したと2023年12月19日に発表した。元グローバル製薬大手でCVCの要職を務めた人材をヘッドに据え、2024年から本格的な投資活動を開始する。

中外製薬は2023年6月に米国でのCVC設立を発表していた。CVFの活動を本格的に始めることで、米欧のシード期の技術・知見へのアクセスを強化する。2024年1月に米国で開催される第42回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスをスタートに、新たな研究開発領域に取り組む企業を探索、投資活動を展開する。

代表取締役社長CEOの奥田 修氏は、「イノベーションハブであるボストンエリアで独自の創薬エンジンのさらなる加速を目指します」とコメントしている。CVFは各分野で専門性を持つ人材4人からなり、長を務めるJohn Gustofson博士は元グローバル製薬大手でCVCマネージングディレクターを長年務めた経歴を持つ。