グリーンカード、講談社と資本業務提携 ジュニアスポーツとサッカーメディアでDX推進

ジュニア・アマチュアスポーツのデータプラットフォームを展開するグリーンカード(福岡市)は2026年6月26日、講談社を単独引受先とする第三者割当増資を行い、資本業務提携契約を締結したと発表した。出資額は非開示。両社が持つメディアリソースとデジタルノウハウを融合し、サッカーをはじめとするジュニア層からプロ層までのスポーツ領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)や、カテゴリーの垣根を超えたデータベース化、スポーツコミュニティの活性化に向けた協業を始める。

グリーンカードは2015年1月に設立された企業で、スポーツメディア運営、ライブ配信、データプラットフォーム事業などを手がける。「地域スポーツのインフラを構築する」というビジョンのもと、ジュニア・アマチュアスポーツの情報を可視化する独自のデータプラットフォームを展開してきた。試合情報や競技者データの整理・発信が難しかったジュニア・アマチュアスポーツの領域で、IT技術を活用した情報発信やチーム運営の支援を手がけている。

一方の講談社は、2006年からアマチュアカテゴリーからJリーグ、代表、欧州主要リーグまでを網羅するサッカーメディア「ゲキサカ」を運営。年間2万本以上のニュースを配信し、月間3420万PVを誇る国内最大級のサッカーメディアで、総フォロワー100万を超えるSNSやYouTubeを運営するほか、サッカースパイクなどのEC事業も展開する。

両社は提携を通じて、アマチュア層とプロ層、元競技者などの情報・データをつなぎ、付加価値の高い情報・サービスプラットフォームの提供をめざす。優先的に検討する取り組みとして2点を挙げる。

1つは、両社のデータ基盤(情報や登録IDなど)を統合し、競技者・元競技者・指導者・チーム・視聴ファンなどに向けたスカウト、マッチング、コンサルティング、クラウドファンディング、ECといった多角的なビジネスモデルを構築すること。もう1つは、全国各地のジュニア・アマチュア層の試合を自動ライブ配信などでコンテンツとして提供し、競技者のパフォーマンスデータとして可視化することだ。

グリーンカードの羽生博樹社長は、メディアの枠を超えてスポーツ界の新たなインフラになることをめざすという。選手一人ひとりの情報・データを広く届け、将来の選手キャリアのチャンスへとつなげる取り組みを加速させる。

講談社「ゲキサカ」編集長の西山紘平氏は、ゲキサカが20周年を迎えた今年、その特徴を活かしたコンテンツやサービス、ゲキサカブランドでの新規事業展開をめざすなか、グリーンカードとの協業可能性を2025年から話し合ってきたと明かし、今後の展開への期待を示した。