両備グループのRヨット 日本初のヨットスタイル客船のデザイン発表、2027年竣工

両備グループのRヨット(東京都港区)は2026年6月25日、ポルトガルで建造中の新造クルーズ船「SEFU(せふ)」のデザインを発表し、併せてブランドサイトとコンセプトムービーを公開した。日本初のヨットスタイル客船として2027年の竣工を予定し、瀬戸内海や南西諸島など日本周辺の海や島々を舞台に、これまでにないクルーズ体験を提供する。

ヨットスタイル客船とは、乗客100名~150名程度のスモールラグジュアリー船で、まるでメガヨット(大型モータークルーザー)のオーナーになったかのような贅沢な空間で、きめ細やかなパーソナルサービスを提供するクルーズ客船のこと。「SEFU」は全長約120メートル、全幅約19メートル、総トン数約1万トン、乗客数約120名、航海速力約15ノット。外観とインテリアは、世界的に活躍するデザイナーのグエナエル・ニコラ氏が「ISLAND」をコンセプトに手掛けた。最大の特徴は、新造船として日本初となる本格的なマリーナエリアがあることで、船尾から海へ直接アクセスでき、小型ボートによる離島寄港やビーチングでの上陸、シーカヤックなどのマリンアクティビティを楽しめる。

客室は全60室で、日本建築の「借景」の考え方を取り入れて設計し、家具にはニコラ氏デザインのオリジナルを採用。デッキにはインフィニティプールやスパ、日本船ならではの温浴施設を備える。船内にはメインダイニングや寿司レストラン、ラウンジバーなどを設け、寄港地ごとの旬の食材を生かしたエグゼクティブシェフによる食体験を提供する。眺望に優れた「SORAラウンジ」では、ドーム越しの星空を楽しめる。

Rヨットは、岡山を拠点に交通運輸・観光、ICT、まちづくり、くらしづくりなどの事業を展開する両備ホールディングスが、新規クルーズ事業として2024年1月に設立したクルーズ船の運航会社。今後、ポルトガルでの建造状況や就航時期、クルーズコースなどの新情報を順次発信していく。