日揮HD 培養肉の商業生産を目指し技術開発を行う新会社を設立

日揮ホールディングスは、国内EPC事業会社である日揮が、動物細胞を培養して食肉を生産するクリーンミート(培養肉)の商業生産を目指し技術開発を行う新会社「オルガノイドファーム」を設立したことを、2022年1月7日に発表した。

本技術開発では、横浜市立大学武部貴則特別教授(東京医科歯科大学教授、シンシナティ小児病院准教授を兼任)および、順天堂大学赤澤智宏教授が開発した、食肉組織から特定の幹細胞を取り出し、効率よく培養して食肉オルガノイドと呼ばれる組織体を作成する手法を世界で初めて適用する。開発にあたり、横浜市立大学の保有するオルガノイド作成技術を食料生産へ応用するための特許ライセンス契約を締結し、商業化に向けた検討を行う。

代替肉の中でも、クリーンミートは動物の細胞を体外で培養して生産される食肉であり、植物由来代替肉と比較して動物性の栄養素を補えるなどの利点を有し、新たな代替肉の生産方法として注目されている。

今後、栄養改善などを実現する高機能・高付加価値なクリーンミート生産技術の確立を目指し、2030年に商業プラントの運転開始を予定している。

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