ヤマガタデザインと日本エスコン 「農」がコンセプトのホテルを全国展開

ヤマガタデザイン(山形県鶴岡市、月刊事業構想2019年6月号参照)は2024年1月29日、日本エスコン(東京都港区、月刊事業構想2023年5月号参照)とともに、日本全国に「農」をコンセプトとしたホテル「SUIDEN RESORT(仮称)」を展開していくと発表した。ヤマガタデザイングループには、宿泊施設「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)」を運営するヤマガタデザインリゾート (山形県鶴岡市)と、農業事業を担う有機米デザイン (東京都小金井市)があり、これらで培ってきたノウハウを活かしたホテルになる。

同事業では、開発エリアへの誘客促進や、同地での農業支援、新規雇用創出などへの貢献を目指しており、その実現に向けて、ヤマガタデザインリゾートと日本エスコンは同日、業務提携契約を締結。また、有機米デザインは日本エスコンを引受先とする第三者割当増資により、2億円の資金調達を実施した。事業スキームとしては、ヤマガタデザインリゾートがコンセプトデザインと施設運営、有機米デザインが開発エリアの農業支援、日本エスコンが開発企画と不動産の投資・開発を行っていく。

ヤマガタデザイングループ代表の山中大介氏は、「当社は、農の風景やその地域に根差した作物や食の表現が、国内外からの観光集客の実現において最も効果的な戦略の一つであると信じ、2018年に山形庄内にスイデンテラスを開業して以来、現在では年間6万人以上の宿泊客をお迎えするホテルとして運営を進化させてまいりました。この農業コンセプトのホテルは、日本の地方どこでも成立する可能性を秘めており、この度、日本エスコン様を事業パートナーとしてお迎えし、SUIDEN RESORTを全国に展開することは、日本全国の地方活性化に対して大きく貢献できると考えております」とコメントしている。



左より日本エスコン代表取締役社長 伊藤貴俊氏、ヤマガタデザイングループ代表取締役 山中大介氏

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