コーセー 全人類の肌色に対応できるファンデーション色体系を構築
コーセーは、化粧品のファンデーションについて、独自の40色の色体系を確立したと2022年4月15日に発表した。光が物体で反射して、実際に目に入る色のパターンである「分光反射率」に着目したグローバル肌色研究と嗜好性調査に基づくもの。
分光反射率により、肉眼による見た目の肌色よりも客観的に、一人ひとり異なる肌色の特性を把握できる。同社は世界中の様々な肌色の人700人の分光反射率から、肌の特性を表す要素を抽出し、肌色を20グループに分けた。これに基づき、ファンデーションの色や仕上がりに関する嗜好性調査を実施し、40色のグローバルファンデーション色体系を確立した。
肌を美しく見せるファンデーションの色のバリエーションは欧州、米国から東アジアにかけての多数派の肌色に偏りがちで、東南アジアや南アジア、アフリカ系の人びとの選択肢が限られることが問題になっている。コーセーは中長期ビジョン「VISION2026」で「一人ひとりのきれい」を掲げており、性別、年齢、肌の色、価値観などの違いに応じた商品やサービスの方策を価値づくりの源泉する取組を進めている。