ワーキングハセガワの医療ウェア「sukui」、独「Green Product Award 2026」受賞でデザイン三冠

株式会社ワーキングハセガワは2026年6月2日、同社のサステナブル医療ウェアブランド「sukui(スクイ)」が、ドイツの国際的なサステナビリティ・アワード「Green Product Award 2026」のファッション部門を受賞したと発表した。同賞は世界54カ国から約1,200点の応募が集まる中で選出されたもので、sukuiはすでに受賞している「iF Design Award 2026」「グッドデザイン賞2025」と合わせ、デザイン分野で「三冠」を達成した。同社は国内外の有志企業と協力し、資源循環と低環境負荷の基準を確立することで、社会にポジティブな変化をもたらすことを目指している。

sukuiは、日本発のカーボンネガティブな医療ワークウェアである。ヘンプ(麻)繊維を用い、化学薬品を使わない紡績手法によってシルクのような肌触りを実現した点が特長だ。さらに一着ごとにブロックチェーン上のデジタル製品パスポート(DPP)を搭載し、CO2排出量やトレーサビリティのデータを透明性をもって記録する。修理・回収・堆肥化までを視野に入れた循環型設計を採用しており、製品のライフサイクル全体で環境負荷の低減を図る。ファッション部門の審査員は、現代的でミニマルなデザインと化学薬品を使わないヘンプ繊維を融合させ、完全な透明性と循環型のライフサイクルを支えている点を評価した。

ワーキングハセガワは1978年に福岡で創業し、業務用ウェアの製造販売を通じて働く人々を支えてきた。本社は福岡県嘉穂郡桂川町に置く。近年は環境配慮型の衣類製造へと軸足を移し、サーキュラーエコノミーを基盤とした持続可能なウェアの開発を進めている。今回の受賞は、こうした取り組みが国際的な舞台で評価された成果といえる。

審査では、ファッションが「シーズンごとの消費」から「耐久性」へと移行すべきだという点も強調された。医療現場で日常的に使われるワークウェアにおいて、透明性と循環性を両立させたsukuiの取り組みは、サステナブルファッションの先駆的な事例として注目される。地域に根ざした業務用ウェアメーカーが環境配慮型のものづくりで国際的評価を得たことは、アパレル・医療ウェア業界における持続可能なものづくりの広がりを示すものとなる。