つばめBHB 53億円を資金調達、欧州でのアンモニア事業開発を推進

小型分散型アンモニア製造プラントの社会実装・商用化を目指すつばめBHB(神奈川県横浜市、月刊事業構想2022年3月号参照)は2024年2月21日、シリーズCラウンドとして、国内外の既存投資家及び新規投資家を引受主とした第三者割当増資による約53億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は76億円となった。

調達資金は、小型分散型アンモニアプラントのコスト低減、中規模プラントの商用化に向けた研究・開発の促進、大型化を見据えた次世代触媒の技術開発費、人材の採用費・人件費などに活用される。また今回、シリーズCの第2ラウンドでは初の海外投資家として、ドイツのへレウス社が参画。これにより、つばめBHBは今後ヘレウス社と連携し、ヨーロッパでの小型分散型オンサイトアンモニアプラントによるアンモニア生産のローカライズ化や、再生可能エネルギーを活用したグリーンアンモニア生産、水素アンモニアの製造などを推進していく。

つばめBHBは、低圧・低温で生産することで通常より大幅に二酸化炭素の抽出を抑える技術を活用し、小規模分散型プラントでのオンサイトアンモニア生産の実用化を目指すディープテック企業。東京工業大学の細野栄誉教授が開発したエレクトライド触媒技術を活用し、現在北米、南米、豪州、アフリカ等を中心に海外展開を強化している。

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