NTTドコモ 医療機器メーカーとして登録

NTTドコモは、2022年2月16日に、「第二種医療機器製造販売業」の許可の取得と「医療機器製造業」としての登録を実施した。同日発表した。国内移動体通信事業者としては初めてのケースだ。

これにより、ドコモは病気の予防・診断・治療・予後管理などを目的に使用される医療機器プログラム(医療サービス)を、自社で設計、開発、製造、販売できるようになる。

今回、ドコモが取得した許可は、クラスII(管理医療機器)の医療機器プログラムの製造販売が可能になるもの。これを活用し、スマートフォンを使った病気の予防や診断、治療、予後管理を目的とするAI技術を活用した医療サービスを提供する考えだ。

ドコモはすでに、生活習慣改善などを促すヘルスケア領域のスマホアプリ・サービスを個人、法人、自治体向けに提供している。遠隔医療では、オンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」について、開発事業者であるメドレーとの共同運営を2021年12月から開始したところだ。

医療機器企業としてのお墨付きを得ることで、ヘルスケア領域からメディカル領域まで切れ目のないサービス展開が可能になる。ドコモは、病気の早期発見や治療の機会を増やし、医療機関などとも連携しながら、健康寿命の延伸や医療費の抑制など社会課題の解決を目指していく考えだ。

治療アプリイメージ