JAXA、民間企業に初出資 第一号は衛星データ活用の天地人

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月09日、地球観測衛星等の宇宙ビッグデータを活用したサービスを展開する天地人(東京都港区、月刊事業構想2021年8月号参照)への出資を行ったと発表した。JAXAにとって初の出資案件となる。天地人への出資を通して、JAXAの研究開発成果を活用したビジネスの成長加速を支援し、多分野での衛星ビッグデータの利用拡大に貢献する。

2021年4月に施行された「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」の改正により、JAXAでは出資業務が可能になった。2022年4月にJAXAからの出資を希望する成果活用事業者の募集を実施、応募企業の中から天地人への出資が決まった。 

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルティングサービス「天地人コンパス」を展開。JAXA衛星をはじめとする地球観測衛星を利用しており、JAXAベンチャーにも認定されている。 

JAXAは今後も出資機能等を活用し、宇宙産業分野における資金調達や新規事業創出を後押しする方針だ。

天地人221211

衛星データを使った土地評価コンサルティングサービス「天地人コンパス」