兼松 北米のラーメン製麺企業に出資
兼松は、2023年12月1日に、兼松米国を通じ、北米で生麺の製造・販売を行うNippon Trends Food Service, Inc.社(NTF)に出資した。2023年12月11日に発表した。同社を持分法適用会社とし、北米にてラーメン製造・販売事業に参画する。
NTFは2000年に米カリフォルニア州サンノゼでラーメン生麺の製造販売を目的として設立された企業。北米の生麺販売において2位のシェアを持ち、全米最大手ラーメンチェーンの陣家をはじめとするアメリカ・カナダ主要都市のラーメンチェーン店・日本食レストラン・量販店向けに年間約4800万食を供給する。同社と兼松は小麦粉の供給や、機械設備関連で取引をしてきた。
米国は世界最大のラーメン消費国の1つであり、潜在的な需要増も見込まれている。今後はネットワークを活かして、ラーメンの具材やその他周辺食材の原料供給などにも取り扱いを広げ、幅広くラーメン事業を展開していくことを目指す。兼松によると、米国における2021年時点でのラーメン店の市場規模は11億ドル、現在も店舗数・売上ともに成長しており、2026年頃までに年間約6.3%の規模で市場拡大が見込まれているという。