DACホールディングス、ワイン醸造の搾りかすをアップサイクルした「ワイン紅茶」発売

株式会社DACホールディングスは、同社が北海道仁木町で運営する複合型ワイナリー「NIKI Hills Winery」において、ワインの醸造過程で生じるブドウの搾りかすを活用したアップサイクル商品「ワイン紅茶」を、2026年3月8日より公式オンラインショップおよび店頭で販売開始した。廃棄物ゼロを目指す「リジェネラティブ(環境再生)」への取り組みの第一弾と位置づけている。

NIKI Hills Wineryは、準限界集落となっていた仁木町の地域再生を目的に2014年に事業を開始。33haの敷地に醸造所、ブドウ畑、レストラン、宿泊棟などを備え、国際コンクールで金賞を受賞するワインを生産するほか、ワインツーリズムによる観光客誘致にも取り組んできた。

今回発売する「ワイン紅茶」は、自社畑のピノ・ノワールの搾りかすを原料とする。醸造の繁忙期には毎日数トン規模で発生する搾りかすの活用において、堆肥かは、運搬の重労働や虫の発生など現場への負担や環境負荷が大きく、堆肥以外の持続的な有効活用が課題であった。これまでにも町内の養鶏家への飼料提供、レストラン料理への活用、キャンドルやアクセサリーの原料化など、多角的な取り組みを進めてきており、「ワイン紅茶」はその延長線上の新たな一歩といえる。

ワインの芳醇な香りをノンカフェインで楽しめる点を特長とし、妊婦や授乳中の方など、ライフステージによってワインから遠ざかっている層への訴求も意図している。価格は1袋216円、6パック入り1箱1,080円(いずれも税込)。

商品開発は、同ワイナリーの栽培・醸造・ソムリエチームをはじめとする女性スタッフが中心となって推進した。3月8日の国際女性デーに合わせて発売したのも、現場の女性たちの視点から生まれた商品であることを示す意図がある。ワイン産業において搾りかすの処理は業界共通の課題であり、余市・仁木エリアではワイナリーが地場産業として根付きつつある一方、各社が同様の問題を抱えている。NIKI Hills Wineryは今回の取り組みは、一事業者による製品化にとどまらず、地域ぐるみの資源循環につなげ、産地としての持続可能性を高める取り組みとして注目される。