スマートドライブ、パナソニック 物流車両の運行管理の実証サービスの提供開始
スマートドライブ(東京都千代田区)は、パナソニックとの共同事業として、物流車両を利用する企業向け運行管理サービス「ETC2.0 Fleetサービス」の提供を2021年9月7日に開始した。既に搭載されているETC2.0システムを活用することで、手軽に運行管理サービスを利用できるようにしたものだ。
「ETC2.0 Fleet サービス」では、ETC2.0 車載器に備えつけの乗用車の経路情報や急ブレーキを把握する機能と、高速道路・直轄国道で約4100基ある路側機を連携させてデータを取得する。運行管理の実施により、車の稼働状況や業務状況を可視化し、走行履歴もデジタル化できる。複数のドライバーの走行ルートを把握すれば、配車の最適化を通じたドライバーの業務効率化も期待できる。
両社は2021年6月に、ETC2.0車載器を搭載した車両で利用可能な運行管理サービスの実現に向け、実証実験を開始していた。今回のサービス提供は、社数限定の実証サービスという位置づけで、キャンペーン価格で販売する。申し込み受付は同日開始済み。
初期投資を抑制した運行管理システムを提供することで、高齢化などで人手不足が進む物流業界における働き方改革や労働条件の改善に貢献することを両社は狙っている。