三菱商事　ティアフォーに出資、交通DXと自動運転に向け

ティアフォーは、三菱商事に出資を受けたことを2024年3月15日に発表した。地域交通のDXと自動運転の社会実装を協力して推進することを目的に、三菱商事がティアフォーの株式を第三者割当増資の引き受けにより取得することで合意した。

三菱商事はオンデマンドバス事業やタクシー配車事業に取り組んでおり、地域交通の効率化や利便性の向上を目指した「地域交通のDX」を進めている。自動運転については2022年に福岡空港における大型自動運転バスの実証実験に参画し、また2023年2月には自動運転ワンストップサービスを提供するA-Driveを設立している。既に同社を通じて全国で自動運転の実証実験を推進しており、福岡県北九州市や神奈川県平塚市では、大型二種免許を持つドライバー不足への課題解決策として、大型路線バスの自動運転化の実証も進めてきた。

ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェアの開発を進めている。「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供、これらの製品を基盤に市場の需要に対応したソリューションを展開してきた。すでに両社は実証実験を通じて協業関係を築いているが、今回の出資により、自動運転システムの社会実装の加速化を目指した取り組みをさらに進めていく考えだ。

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