川崎市、NEC 防災まちづくり協定を締結 衛星から崖を監視

川崎市と日本電気(NEC)は、衛星SARを使って崖の変動をモニタリングする取組などにより、市民の安全・安心に直結する災害に強いまちづくりを推進するため、「デジタル技術を活用した防災まちづくりに関する協定」を締結した。2022年2月28日に発表した。

自治体における全国初の取組となる、「デジタル技術を活用した防災まちづくり 『川崎モデル』」の構築に向けて両者で連携・協力する。人工衛星に搭載したSARにより、継続的に地盤などを撮影、ミリメートル単位の精度で経年変位のモニタリングを実施する。これにより、広範囲に分布している地盤の変状を一挙に把握することが可能となる。川崎市に多数存在する崖地の継続的な変動観測の実用化を目指す。

「川崎モデル構築」に向けて具体的には、(1)衛星SARによる継続的な崖の変動観測の実用化、(2)NECの持つ先進技術や市の持つ様々なデータを組み合わせた効果的なモニタリングに向けた研究の実施、(3)災害発生時の衛星などによる観測データ活用に関わる協力体制構築、に取り組んでいく。

川崎市_桝形山の崖