スカパーJSATほか 衛星からため池監視、有効性確認
スカパーJSAT、ゼンリン、日本工営とQPS研究所(福岡市、関連記事)は、衛星データを活用したため池モニタリングの実証を行い、有効性を確認したと2022年7月22日に発表した。2021年6月に採択された「福岡市実証実験フルサポート事業」として実施したもの。
QPS研究所が手掛ける合成開口レーダー(SAR)衛星をはじめとした衛星データを用いた。ため池へのごみの流れ込みの確認や堤体の変動について測定を行い、堤体変動の測定においては、誤差1.0mmの精度で堤体の変動量を捉えられた。現地測量と比較しても遜色のない結果が得られているという。
スカパーJSATが開発した衛星からの電波を反射するリフレクタと、独自の解析アルゴリズムが精度に貢献している。今後は、SAR画像を用いた2つの衛星防災情報サービスの実用化を目指す。1つは、災害時の浸水状況を把握するシステムで、もう1つは平常時の斜面やインフラをモニタリングするするシステムだ。