日銀 グリーン投資加速へ気候変動取り組み方針を発表

日本銀行は、2021年7月16日、「気候変動に関する日本銀行の取り組み方針について」を発表した。金融政策の一環として、気候変動抑制に貢献する取り組みを開示している金融機関を対象に、その取り組みの一環として実施する投融資をバックファイナンスする、新しい資金供給制度を2021年内をめどに実施する。

また、金融システムの安定確保のために、コーポレートガバナンス・コードの改訂を踏まえた気候関連財務情報開示タスクフォース（TCFD）などに基づく開示の質と量の充実を、金融機関に対して促していく。また国際金融施策としては、アジア地域の域内グリーンボンド市場の育成を念頭においた投資拡充と、外貨建てのグリーン国債等の購入を行っていく方針を示した。

また日本銀行としても、気候変動対策に取り組む姿勢を積極的に情報発信していく考えだ。TCFDによる推奨内容を踏まえた開示を行うほか、気候変動に関する日本銀行の取り組み全般について、日本銀行ホームページに新たに設置した専用サイト（気候変動）を活用をして公表する。