日産自、ゼンリンなど 福島県浪江町でMaaS実証実験を開始

福島県浪江町で、2022年1月7日から2月4日まで、期間中はだれでも利用できるMaaSの実証実験が実施される。オンデマンド配車サービスと貨客混載を組み合わせて域内の人と荷物の移動ニーズをマッチングさせる。日産自動車、イオン東北、日本郵便東北支社、長大(東京都中央区)、ゼンリンの5社によるもの。

2020年2月に締結した「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」に基づき2021年10月に開始した、「なみえスマートモビリティ」実証実験の第2フェーズと位置付けられる実験だ。対象エリアを町の中心部から、避難解除区域を含む浪江町全域に拡大する。2020年度は40人の登録者が実験に参加し、デジタル停留所で乗降地を固定して実施したが、今回は中心部の停留所は約120か所、周辺部はユーザー登録に応じてアプリ上に停留所を設置する形をとる。

同時に、買い物支援サービスによる貨客混載の実証実験も行う。買い物支援で配達の対象となるのは常温品、保冷品、冷凍品およそ6000点。中心部は配車サービスの貨客混載、周辺部は郵便局と連携した配達を実施する。

なみえスマートモビリティ