シャープ、35年ぶりのデザイン展 経営の眼中にデザインが入る

シャープは2026年8月、GOOD DESIGN Marunouchiで「シャープデザインのまなざし展」を開催した。35年ぶりとなるデザイン展の背景には、ブランド戦略本部発足という組織転換と、一人の若手デザイナーの発意があった。総合デザインセンター山水洋所長と企画を主導した古井翔真氏に聞いた。

山水洋(左)シャープ株式会社 ブランド戦略本部 総合デザインセンター 所長
古井翔真(右)同 TVシステム事業本部 デザインスタジオ

ブランド戦略本部発足と
「SHARP DESIGN」の言語化

「最初は、小さなプロダクトデザインの展示会をイメージしていました。こんな一等地でやって大丈夫かと、正直ドキドキしていました」。総合デザインセンターの山水洋所長は振り返る。同社が最後にデザイン展を開いたのは、山水氏が入社した35年前まで遡る。以来、デザイン発の対外的なイベント開催は途絶えていた。役員向けのデザイン提案会もしばらく実施しておらず、デザインのトップに山水氏が就いた時の一つの課題は「経営との距離をどう縮めるか」だった。

転機は、沖津雅浩氏が副社長時代にデザインセンターを直轄としたことだ。「会話がスムーズにできるようになった」と山水氏はいう。それ以降、デザインが経営に多様な貢献ができることを説き続けてきた。

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