東急 多摩田園都市エリア「nexus構想」で6分野の実証実験を開始

東急は2022年10月12日、シグマクシス・ホールディングスと連携し多摩田園都市エリアで開発中の新たなまちづくり「nexus(ネクサス)構想」(月刊事業構想2022年4月号参照)において、サステナブルテーマに沿った6分野の実証実験を開始すると発表した。「農と食」「ウェルネス」「モビリティ」「エネルギー」「資源循環」「教育」に沿ったさまざまなサービスの実証実験を行う。 

nexus構想は、多摩田園都市エリアにおける生活者起点での新たな郊外まちづくりとして、緑豊かな自然や農といった「田園」と、住む・学ぶ・働く・遊ぶといった職住近接の「都市」が融合した「歩きたくなるまち(Walkable Neighborhood)」を目指すものだ。nexus構想の発案者は、東急で働きながら2015年度に事業構想大学院大学を修了した三渕卓氏。

実証実験は、あざみ野駅周辺から、2022年4月に開業したnexusチャレンジパーク早野周辺エリアまでの広域あざみ野エリアで実施。IoTを活用した次世代農業やコミュニティ農園の有料会員型運営、シニア世代向けのウェルネスサービス、次世代モビリティ、空気から水を生成する水循環技術、学校等と連携した新たな学びの場づくりなどの実証に取り組む。 

実証には生活者やバディ(nexus構想に共感する行政や企業)を巻き込み、バディは実験を通じて得た生活者のニーズをもとに、本格的なサービス提供に向けての検証を行っていく。

東急_nexus概念図

nexus想が目指す姿の概念図