マクニカ フレイルの初回スクリーニングを自治体向けに無償提供

半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーのマクニカ(横浜市)は、九州大学名誉教授の熊谷秋三氏と連携し、疫学研究のエビデンスに基づいた「フレイル予防・改善サービス」のデジタル化に向けて共同開発を行う。共同開発の成果の1つであるフレイルの初回スクリーニングを、希望する自治体向けに無償提供することを2021年10月27日に発表した。

高齢者の体力が低下し虚弱な状態になる「フレイル」は社会課題となっている。また、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策により、人が集まる場所を避ける必要があり、高齢者が以前のように「通いの場」などで活動をすることが難しい状況が続いている。その結果として生じる身体を動かす時間の減少や、食事の偏り、会話機会の減少などのため、コロナ禍に伴う身体・認知機能の影響が出る高齢者が急激に増加している。

今回の連携を通じて、熊谷氏が提供している疫学研究のエビデンスに基づいた「フレイル予防・改善サービス」のデジタル化に向けて共同開発することにより、短期間に多くの高齢者に「フレイル予防・改善サービス」を提供する。同サービスは、「いつでも・どこでも・だれでも」をコンセプトとし、高齢者のフレイル、増大し続ける介護費用という社会課題の早期解決を目指す。デジタルを活用した「フレイル予防・改善サービス」の初版は、2022年4月リリース目標にシステム開発・体制構築などを進めていく考えだ。

高齢者_ウェルネスイメージ