NTTとスカパー 宇宙総合ICT事業を担う合弁会社を設立

日本電信電話(NTT)とスカパーJSATは、持続可能な社会の実現に向けた新たな宇宙統合コンピューティング・ネットワーク事業を担う合弁会社の設立について、合意・契約を締結した。2022年4月26日に発表した。

新会社においては、宇宙データセンタ事業、宇宙RAN(Radio Access Network)事業に取り組む予定だ。宇宙データセンタ事業では、観測衛星により宇宙で収集される膨大な各種データを、静止軌道衛星経由で地上へ高速伝送する「光データリレーサービス」を2024年度に開始する。静止軌道衛星経由での光データ伝送を用いることで、大容量・準リアルタイムのデータ伝送が可能となる。

宇宙RAN事業では、高高度プラットフォームを用いた低遅延の通信サービスを、2025年度に国内で開始することを目指す。これにより、災害時でも高い信頼性を出せる通信や、船舶や航空機への大容量通信の提供、離島やへき地への通信サービス提供等が可能となる。

両社は2021年に業務提携し、宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想を発表していた。その第一歩として、今回2つの事業・サービスを始め、今後順次強化していく考えだ。