大学発ベンチャー表彰2023 受賞者を発表
経済産業省、文部科学省などは、「大学発ベンチャー表彰2023」の受賞者を2023年8月8日に発表した。2014年度に発足した子の表彰には、大学や高等専門学校、国立研究開発法人などの研究開発成果に基づく起業を促進し、また起業したベンチャーへの積極的な支援を促す狙いがある。2023年度の募集には39件の応募があり、その中から7社とその支援大学・支援企業の受賞が決まった。
文部科学大臣賞は、iPS細胞を用いた角膜再生医療の研究開発に取り組むセルージョン(東京都中央区)が、経済産業大臣賞は低環境負荷電子回路基板の製造・販売に挑戦するエレファンテック(東京都中央区)が受賞した。科学技術振興機構理事長賞は、酵素活性の1分子計測技術による疾患の早期診断や医薬品開発支援を目指すコウソミル(東京都文京区)が、新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞は小型分散型アンモニア生産システムを販売するつばめBHB(東京都中央区)が獲得している。
この他、日本ベンチャー学会会長賞には小型衛星用推進機開発のPale Blue(千葉県柏市)、アーリーエッジ賞には新しいメカニズムによる抗がん剤創薬を目指すFerroptoCure(東京都千代田区)、大学発ベンチャー表彰特別賞にはゲルを利用した医薬品・医療機器の研究開発を手掛けるジェリクル(東京都文京区)が選ばれている。
各社のビジネスの母体となった大学は、セルージョンとFerroptoCureが慶應義塾大学、つばめBHBが東京工業大学で、他4社は東京大学発のベンチャーとなっている。表彰式は8月24日に「大学見本市2023~イノベーション・ジャパン」で実施する。