2021年版観光白書が閣議決定 コロナ禍の観光動向まとめる

同白書の構成は、観光の動向、新型コロナウイルス感染症を踏まえた観光の新たな展開、令和2（2020）年度に講じた施策、令和3（2021）年度に講じようとする施策、の4部からなる。白書の中では、新型コロナウイルス感染症がもたらした観光のトレンドの変化として、旅行形態の変化や「新たな旅のスタイル」などについて分析した。また、感染症終息後をにらみ、観光業の体質強化・観光地の再生に向けた取組として、宿泊施設を含む観光地の面的再生や、新しい観光コンテンツの創出などを紹介している（月刊事業構想2021年2月号参照）。

感染症の流行拡大に伴い、2020年の訪日外国人旅行者数は、前年比87.1％減の412万人となった。訪日外国人旅行消費額の試算値は同84.5％減の7446億円だった。日本人の国内宿泊旅行延べ人数は前年比48.4％減の1億6070万人、日帰り旅行延べ人数は同51.8％減の1億3271万人だった。