気候変動など ビジネスの重要課題に IPBES・IPCC共同レポート発表

生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)と気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2021年6月10日、生物多様性と気候変動の分野で世界をリードする50人の専門家によるワークショップの内容をまとめた報告書を発表した。

この報告書は、IPBESとIPCCが初めて共同で作成したもの。専門家のワークショップには、九州大学教授の馬奈木俊介氏(月刊事業構想2021年7月号参照)も参加している。

これまで、生物多様性の損失と気候変動についてはそれぞれ独立して取り組みが進められてきたが、両者の影響を考慮したうえで取り組むことが、利益を最大化し、目標を達成する機会となると示している。

現在、日本国内では各産業分野で脱炭素に向けた取り組みが加速しているが、今後は生物多様性の観点も含めた取り組みを行うことが重要となりそうだ。

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IPBES・IPCC共同レポート