三菱地所など 東松山市で剪定枝活用のバイオマス発電事業に参入

2021年5月31日、三菱地所と静岡ガス&パワー、プロスペックAZは、3社合同で合弁会社「東松山バイオマス発電合同会社」を設立し、街路樹の剪定枝などを活用したバイオマス発電事業に参入することを発表した。埼玉県東松山市にバイオマス発電所(発電容量1990kW)を開発し、2022年度より運転を開始する予定だ。

都市部の街路樹や公園の樹木などの生育に伴い発生する剪定枝の推定量は、関東1都6県だけでも年間約50万トンともいわれる。その大部分は廃棄処分または焼却処分されている。

今回の発電事業では、都市の廃棄物である街路樹や公園の樹木などから発生した剪定枝を燃料として再利用し、年間約1500万kWh(一般家庭で約4800世帯分の電力に相当)を発電、年間約6900トンの二酸化炭素排出量削減を見込む。

将来は、剪定枝を活用したバイオマス発電を全国各地で十数件程度を手がけることを目指す。今回の取組の拡大を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。

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